ナイチンゲールを目標に

赤十字の精神とは

世界中の看護師にとって、赤十字とナイチンゲールはとても重要な存在だといわれています。傷ついた兵士を救うのが使命という赤十字の精神で活躍した彼女は、今もシンボルとして世界中から尊敬を集めています。日本でも、大学の看護学部や看護学校を卒業する際、戴帽式・誓いの言葉・そしてキャンドルの灯があります。このキャンドルは、クリミア戦争当時ベッドに横たわる多くの傷病兵を、ランプを片手に看て回ったことを想起しています。多くの看護学校の戴帽式の際、ナイチンゲールの誓詞を読み上げるところもあるそうです。医師がヒポクラテスの誓いを行うように、看護師にとってナイチンゲールは、この職業を選んだものにとって精神の支柱的な存在なのかもしれません。クリミア戦争当時のヨーロッパでは看護師の社会的地位は低く、医療の専門家という位置づけではありませんでした。しかし、彼女の存在がそんな既成概念を覆し、最終的には慈悲の女神・天使という呼び方がされるところに達しました。戦前、日本の赤十字看護学院も、この精神を受け継いだ教育を婦女子に行いました。当時の日本では、女性が職業を持つことは決して一般的ではありませんでした。残念ながら、多くの看護師は従軍看護婦として戦地に送られ、兵士と同じように命を落とす人も少なくなかったようです。今の平和な時代、看護学校の卒業時にわずかな面影が残るだけになりました。しかし、その崇高な精神と患者の命を救うための献身と努力は、長く覚えていてほしいものではないでしょうか。

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